TOP > みらい映画祭2013

福島こどものみらい映画祭2013

これまで私たちは、未来を描き、創り、そして「こども」たちへ、その想いをつないできました。いま、「こども」を取り上げた映画はたくさんあります。その背景は「家族」だったり、「仲間」だったり、「平和」だったり、「環境」だったりと様々です。未来を担う「こども」というファインダーを通して、「こども」も大人も社会を見つめ直し、次代に受け継いでいける価値ある社会を創りたいという想いから、この映画祭は誕生しました。

東日本大震災と福島第一原発問題
3月11日に発生した東日本大震災では、多くの犠牲者と甚大な被害をもたらしました。宮城県・岩手県は復興へ向かってすでに歩み始めていますが、我が福島県は福島県第一原子力発電所による放射能汚染が問題となり、復興への足かせとなっているのも否めません。ですが、今こそ私たち福島県民は手と手を取り合い、復興へ向けて着実な一歩を積み重ねて行くことが肝要です。私たち福島こどものみらい映画祭は、映画上映を通して元気のみなもと・心のよりどころを創出し、復興への活力を提供していきたいと考え、震災復興プロジェクトとして計画しました。


2013年開催概要

開催日:2013年12月21日(土)・22日(日)
会場:福島県文化センター 大ホール/小ホール

入場無料!

映画祭チラシはこちらからダウンロードできます。(PDF)


テーマ

「ふくしまのチカラ、映画のチカラ」


私たち福島こどものみらい映画祭は、

映画上映を通じて元気のみなもと・心のよりどころを創出し、

復興への活力を提供していきたいと考え、震災復興プロジェクトを実施しています。

震災後の福島の各種産業や教育力を向上させ、復旧を超えて復興に向かわせるため、

各種事業や人材との連携を通して、地域に貢献し、

文化振興と経済活性化に寄与することを目的としています。


木下恵介誕生100年記念特集

●こどもたちに伝えたいテーマ

映画愛に溢れた木下監督の生き方、作品に触れて、映画の面白さをもっと知ろう!


「はじまりのみち」

(C)2013「はじまりのみち」製作委員会

はじまりのみち木下監督の生き様を描いた作品

【監督】原 恵一


木下監督を敬愛する原監督が登壇予定!


2013年放映予定作品


「舟を編む」

(C)2013 「舟を編む」製作委員会

「舟を編む」【2014年アカデミー賞外国語映画部門日本代表作品】

●こどもたちに伝えたいテーマ
自分の好きなことを大事にすること、こだわりを持っていきることの大切さ。

【監督】石井 裕也

【出演】松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子、ほか

2012年本屋大賞に輝いた三浦しをんの小説を、『川の底からこんにちは』などの石井裕也監督が実写映画化。ある出版社の寄せ集め編集部が、気の遠くなるような歳月をかけて二十数万語が収録された新辞書作りに挑む姿をユーモラスに描く。辞書の編さんに没頭する主人公・馬締光也には、三浦原作の『まほろ駅前多田便利軒』にも出演した松田龍平。彼が一目ぼれするヒロインには、『ツレがうつになりまして。』の宮崎あおいがふんする。


「はじまりのみち」

(C)2013「はじまりのみち」製作委員会

はじまりのみち木下恵介誕生100年記念特集
木下監督の生き様を描いた作品

●こどもたちに伝えたいテーマ
映画愛に溢れた木下監督の生き方、作品に触れて、映画の面白さをもっと知ろう!

【監督】原恵一

『二十四の瞳』などさまざまな傑作を世に送り出し、日本映画の黄金期を築いた木下恵介監督の生誕100年記念作。戦時中、同監督が病気の母を疎開させるためリヤカーに乗せて山越えしたという実話を軸に、戦争という時代の荒波に巻き込まれながらも互いを思いやる母と子の情愛を描く。『河童のクゥと夏休み』などで知られる日本アニメ界で著名な原恵一が監督を務め、初の実写映画に挑む。若き木下恵介役には加瀬亮、母たまを田中裕子、恵介の兄・敏三をユースケ・サンタマリアが演じる。


「河童のクゥと夏休み」

(C)2007木暮正夫/「河童のクゥと夏休み」製作委員会

河童のクゥと夏休み原恵一監督作品特別上映
木暮正夫の児童文学を、「クレヨンしんちゃん」劇場版シリーズを手がけた原恵一監督がアニメ化。河童と少年との交流を通じて、友情の美しさを描き出す感動のファンタジー。


「惜春鳥」

(C)1969松竹株式会社

「惜春鳥」木下監督代表作品

会津若松で育ち、東京の大学に通う岩垣が久々に帰省し、4人の友人と再会した。しかし、現在の立場や環境を異にする彼らには、既にそれぞれの人生の苦悩があり......。

人が純粋なまま歳月を積み重ねていくことの困難と、それでも変わることのない友情の美しさを綴る青春映画。かつて討幕軍に徹底抗戦して全滅した白虎隊の若者たちと彼らをダブらせながら、そのリリシズムを際立たせている。木下監督が発掘した若手男優たちが織り成す美意識の濃厚な発露ゆえに、本作の場合さらに奥深く複合的な人間観察が瑞々しくも秀逸に描出されており、堕ちた元エリートの岩垣(川津祐介)と、彼を慕う彰(山本豊三)との関係性もさながら、彼らの兄貴分でもある牧田(佐田啓二)と白虎隊の舞を踊る芸者みどり(有馬稲子)の虚無的存在感が彼らの人生を包み込んでいくあたりも圧倒的である。


アニメ名作特集

「魔女の宅急便」 
© 1989角野栄子・二馬力・GN

魔女の宅急便

宮崎駿監督作品

「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」の宮崎駿監督が、魔女の少女が魔女になるための修行をしていく過程で様々な経験を積み成長していく姿を描いた長編アニメーション。13歳の魔女キキは、古い一族の掟に従い、黒猫ジジと修業の旅に出る。そして、海辺の大きな街で修行をすることに。箒で飛ぶ以外に能がないのキキは、空飛ぶ宅急便を始める。しかし、最初の仕事でいきなり荷物を無くしてしまう......。

「木を植えた男」
© Société Radio-Canada

木を植えた男

フランスの山岳地帯を旅する若者が出会った男の30年にも及ぶ行動を通して、人間の創造力の偉大さと環境問題をテーマにして描いた87年アカデミー短編賞(アニメ部門)受賞作。人里離れた荒野に住む初老の羊飼いブヒエ。彼は荒れ果てた大地にたった一人で木を植え続けていた。目的など多くを語らない彼の信念を貫くその行動は、二つの大きな戦争の間も続き、中年になった若者が再びその地を訪れた時、不毛の大地はまさに楽園に変身していたのだった......。

「アリーテ姫」
© ARETE PROJECT

ari-te.jpg

自ら未来を切り拓いていく現代的な女性像で描かれるヒロインが主人公の冒険ファンタジー。監督は「魔女の宅急便」で演出補を務めるなどしてきた片渕須直で、これが劇場用長編アニメの監督デビューとなる。中世のとある城塞都市。その時代、姫君は城の高い塔の小部屋に閉じこもり、人前に出ることなく、やがて婿となる男性が現れるまでその身を清く守ることが求められていた。しかし、アリーテ姫は違った。彼女は秘密の抜け穴を探り当て、城を抜け出し、庶民の暮らす町へと飛び出すのだった......。 

第1回「新世紀東京国際アニメフェア21」劇場映画部門優秀作品賞を受賞。

「サンタ・カンパニー」

企画・監督は糸曽賢志さん。近年は故・今 敏 監督の『夢みる機械』に演出にも参加していた。アニメ以外にも大林宣彦監督がプロデュースした実写映画『セイキロスさんとわたし』やプロモーションビデオなどで監督を経験している。
少女ノエルは不思議な会社「サンタ・カンパニー」に入ったばかりの新人。サンタクロースのお手伝いをする正式な仲間になるために友達と協力して、トントゥ試験にのぞみます。そんな大事な時に、事件が起こってしまい......。小説から1年経った新たな成長の物語をアニメーションで紡ぎます!

 

感動秀作特集

「夏休みの地図」

戦後の焼け野原から復興した広島を舞台に、街の地図を作り上げようとする小学生の姿を通じて、今も昔も変わらない人間の強さと未来への希望を描く。出演は地元でのオーディションを経て起用された子役の本屋敷健太、「千年の愉楽」の山本太郎、「罪とか罰とか」の奥菜恵。監督は「エクスクロス 魔境伝説」の深作健太。


「モンゴル野球青春記」 

モンゴルで野球の指導に奮闘した関根淳によるノンフィクションを映画化した青春ドラマ。日本とモンゴル国交40周年を記念して製作され、野球がほとんど普及していないモンゴルで野球を教えることになった青年が、文化の違いなどさまざまな困難に遭遇する中で成長していく姿を描く。『リアル鬼ごっこ』シリーズの石田卓也が主演を務め、現地の野球チーム監督役を『チンギス・ハーン』出演のモンゴルの俳優ベヘーオチル・ジャルガルサイハンが演じる。


「相双神旗ディネード」

福島県相双地区を中心に活動するローカルヒーロー。2012年登場。東日本大震災を機に地域の子供たちを元気づける目的で制作された。稲作農家の一人息子・星ソーマが、相双石でディネードに変身し、相双地区を荒らそうとする悪のゴンケー軍団と戦う。映像作品のほか、地域のイベントへの出演もある。「ディネード」の名は「負けるな」を意味する当地の方言「負けるんでぃねーど」に由来。

copright(c) 2009-2014 福島こどものみらい映画祭実行委員会 all rights reserved.